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このコラムは、仕事をするということ② 仕事をするときに大事にしたい2つのこと の続きです。
仕事がうまくいかないとき、自分ひとりで何とかしようとしていませんか?
仕事では、いつもうまくいくことばかりだけではありません。うまくいかなかったり、失敗してしまうこともあります。むしろ、何事もなく何もかもがうまくいくことは、稀なことです。いや、むしろ、そんなことはありえないと思った方がよいと思います。
それでは、うまくいかなかったり、失敗した時、どうすればよいでしょうか?
まず一番大事なのは、自分ひとりで、何とかしようとか、この失敗を取り戻そうとしないことです。ついつい、自分で何とかしようと思ってしまうのですが、実は、あまり良い結果にはならないことが多いと思います。むしろ、かえって傷口を広げてしまうことの方が多いようです。
何故自分ひとりで何とかしようとしてはいけないのかというと、一つ目の理由は、本人が、うまくいかないことや失敗したことで、慌ててしまい、適切な処置ができなくなっているからです。二つ目の理由は、そもそも、うまくいかなかったり、失敗した原因が、その人だけのせいではないことがあるからです。そのため、一旦は、本人の努力で治ったとしても、すぐに、同じ不具合が起こってしまいます。残念ながら、これは、本人だけでは直せないことなのです。三つ目の理由は、自分が起こした不具合が、他の人の仕事にも悪い影響を与えてしまうことがあるからです。この中には、最初に不具合が発生した時に、そのことを知っていれば、防ぐことができるものがたくさんあります。
遠慮せず、周りの人を巻き込みましょう
ということで、うまくいかなかったり、失敗した時には、とにかく、声を出して、そのことを関係者のみなさんに知ってもらうことが必要です。もちろん、実際に大声をあげて叫ぶわけではありません。普通は、上司に相談し、その後の対応を検討するというのが、一般的な方法です。もしかすると、報告した時に、少し怒られるかもしれません。でも、そのことを気にして報告せずにいると、もっと大きな不具合にしてしまい、更に悪い事態を招いてしまうことになるでしょう。
上司に相談した後は、その結論(指示)に従って、行動するのが普通です。不具合の大きさによっては、関係部門の人間が集まって、対策を検討することもあります。
最後に、対策も決まり、問題が収まったところで、問題が発生した原因を考えてみる必要があります。うまくいかなかったり、失敗するには、何か原因があるはずです。その原因を潰しておかないと、同じ不具合が発生します。そのため、この原因究明とその原因潰しは、とても大事なことです。ただ、ここは、本人だけの責任ではなく、その組織が、行うべきものだと思っています。もちろん、本人も、問題が起こった原因について、感じていること、考えていること、また、その改善策などの提言は、積極的に行うべきです。そうすることで、最初の不具合を帳消しにするだけでなく、より大きな成果に結びつけることができます。
そして、このこと(不具合の状況、対応の内容、原因と原因潰しの結果)をきちんとした記録として残します。そうすることで、あなたの経験が会社の財産になります。
みなさんも、うまくいかないことや失敗を恐れず、仕事に取組み、もし、不具合が発生した時には、周り(上司)に相談して、最善の挽回策をとるようにしてください。